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作用機序

関節リウマチの炎症病態において炎症性サイトカインは重要な役割を担っています。炎症性サイトカインが細胞表面上の固有の受容体に結合すると、受容体に恒常的に結合しているJAKが活性化し、サイトカイン受容体をリン酸化することにより、シグナル伝達を開始します。リン酸化されたサイトカイン受容体にはシグナル伝達兼転写活性化因子(STAT)に対応する結合部位が生じ、JAKによってリン酸化されたSTATはダイマーを形成し核内へ移行することで、サイトカインに関連する標的遺伝子の転写制御を行います。
ペフィシチニブは、JAKファミリーの各酵素、JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2を阻害するJAK阻害剤であり、IL-2をはじめとする各種サイトカインのシグナル伝達を阻害し、T細胞の増殖やIFN-γ、TNF-α等の関節リウマチの病因に関わる炎症性サイトカインの産生を抑制します。

JAK/STATシグナル伝達経路1)とスマイラフの作用機序

JAK/STATシグナル伝達経路*とスマイラフの作用機序

1)Yamaoka K et al.:Genome Biol 2004;5(12):253. Epub 2004 Nov 30より改変

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